2026.03.11

「好きな曲を弾きたいけれど、楽譜が売っていない」「耳コピに挑戦してみたけれど、音が多すぎて何から手をつければいいか分からない」。そんな壁にぶつかっている方は多いのではないでしょうか。

実は、星の数ほどあるJ-POPの曲も、分解してみると「よく使われるパターン」の組み合わせでできていることがほとんどです。そのパターンさえ知っていれば、耳コピは決して特別な才能が必要な作業ではなくなります。

今回は、楽譜を探す前に知っておきたい、耳コピを劇的にスムーズにする「ベース音」の探し方と、J-POPの2大鉄板コード進行について解説します。

耳コピの最短ルートは「一番低い音」を追いかけること

電子キーボードの演奏

耳コピを始めるとき、多くの人がいきなり「ジャーン」と鳴っている和音全体を聴き取ろうとしてしまいます。しかし、複雑な和音の中から全ての音を拾い上げるのは至難の業です。

まず注目すべきは、メロディを除いた中で「一番低く鳴っている音(ベース音)」です。

ベース音は、その瞬間のコードの「根っこ(ルート)」であることが多く、音楽の土台を決めています。左手で弾くべき単音を探し当てるだけで、その曲がどのコードで動いているのかという「地図」が半分以上完成したも同然です。いきなり全部を聴こうとせず、まずは一番低い音に耳を澄ませてみましょう。

切なさと安心感の代名詞「カノン進行」

耳コピを助けてくれる強力な武器、それが「コード進行のパターン」です。なかでも歴史が深く、誰もが一度は聴いたことがあるのが「カノン進行」です。

パッヘルベルの『カノン』で使われている進行で、J-POPではサビやイントロで多用されます。
(例:C – G – Am – Em – F – C – F – G)

特徴は、階段を一段ずつ降りていくような滑らかで心地よい響き。聴き手に「安心感」や「感動」を与える効果があり、レミオロメンの『3月9日』や、あいみょんの『マリーゴールド』など、数えきれないほどの名曲の土台となっています。

J-POPのヒット曲に欠かせない「王道進行」

カノン進行と並んで重要なのが、通称「王道進行(おうどうしんこう)」です。カノン進行と混同されがちですが、こちらはより「切なさと高揚感」を強調した、J-POPのDNAとも言える進行です。

(例:F – G – Em – Am / キーCの場合)

サビの頭で使われることが非常に多く、Official髭男dismの『Pretender』やYOASOBIの『夜に駆ける』、さらには多くのアニソンでも「ここぞ!」という盛り上がりで登場します。聴いた瞬間に「あ、かっこいいサビが始まった!」と感じる高揚感があれば、この王道進行である可能性が極めて高いです。

耳コピを成功させるための実践ステップ

実際に耳コピを始める際は、以下のステップを試してみてください。

  • 1. ベースの音を単音で拾う: 曲に合わせて、左手で一番低い音を一つずつ探します。
  • 2. 進行のパターンに当てはめる: 拾ったベース音が「カノン進行」や「王道進行」の動きに似ていないか確認します。
  • 3. 伴奏の形をつける: コードが分かれば、あとは簡単なアルペジオやリズムで左手を動かすだけ。

全てを一音残さずコピーしようとする必要はありません。「この曲はこの進行っぽいな」という当たりをつけるだけで、指が勝手に次の音を探し始めてくれるようになります。

まとめ|パターンを知れば、ピアノはもっと自由になる

耳コピは、楽譜という正解を追いかける作業ではなく、音楽の背後にある「骨組み」を見つける探検のようなものです。

「カノン進行」や「王道進行」といったお決まりのパターンを耳で覚えると、初めて聴く曲でも「次はきっとこの音に来るはず」という予測がつくようになります。この感覚が身につくと、ピアノを弾く楽しさは何倍にも広がります。

まずは、あなたのお気に入りの曲のサビを、ベース音から探ってみることから始めてみませんか?


「楽譜がなくても、自分らしく奏でたい」

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