2026.03.07

SNSで流れてくるかっこいい演奏、YouTubeの「今月のヒットメドレー」。それらを見て「私もあんな風に弾きたい!」と楽譜を手に入れたものの、数ページで指が止まったまま……そんな経験はありませんか?

流行の曲を弾くのはとても楽しいことですが、実はそこに「挫折のワナ」が潜んでいます。ピアノには、人それぞれの「手の形」や「得意なノリ」があり、そこを無視して選曲してしまうと、練習がただの苦行になってしまうのです。

今回は、あなたが最短距離で「弾けた!」という達成感を味わうための、賢い『自分流選曲術』についてお話しします。

「手の大きさ」は立派な戦略。無理な和音を避ける知恵

まず一番に考えてほしいのが、ご自身の「手のサイズ」です。ピアノの楽譜には、1オクターブ以上の広い和音が頻出する曲もあれば、コンパクトな動きだけで成立する曲もあります。

手が小さめの方が、10度(ドから上のミまでなど)の和音がバンバン出てくる上級アレンジに挑むのは、まるでサイズの合わない靴でマラソンをするようなものです。まずは、自分が「無理なく届く範囲」で構成されている曲、あるいはオクターブが少なめのバラードなどを選んでみましょう。

「手が届かないからダメ」ではなく、「自分の手に馴染む曲を選ぶ」こと。これは逃げではなく、プロも実践する立派な戦略です。馴染む曲を選べば、余計な力みが取れて、音色が驚くほど美しくなります。

あなたはどっち?「リズム派」か「メロディ派」かを見極める人には、生まれ持った「音楽の得意分野」があります。

  • リズム派: アップテンポな曲で、身体が自然に動くタイプ。細かい指の動きよりも、ノリを出すのが得意。
  • メロディ派: ゆったりとした曲で、音の重なりや繊細な表情を聴き分けるのが好きなタイプ。

例えば、リズム派の方が無理に超スローなバラードを弾こうとすると、間の取り方に苦戦して飽きてしまうことがあります。逆にメロディ派の方が激しいロック調の曲を弾くと、打鍵の強さに圧倒されて疲れてしまうことも。

まずは、自分が聴いていて「心地よい」と感じるリズムがどちらかを分析してみてください。自分の「ノリ」に合った曲なら、練習時間は今の半分で済むかもしれません。

最強のガソリンは「本当に好きな響き」であること

初めてピアノを弾く人

「流行っているから」「みんなが知っているから」という理由での選曲は、モチベーションが長続きしません。ピアノの上達に最も必要なのは、技術よりも「この音を、自分の指で鳴らしたい!」という純粋なときめきです。

サビのあの和音、イントロのあの切ないフレーズ……。聴くたびに鳥肌が立つような、自分にとっての「神フレーズ」がある曲を選んでください。

心が動く曲なら、難しい練習も「早くあの響きにたどり着きたい!」というワクワクに変わります。流行に縛られず、自分の耳が喜ぶ曲を探すことが、挫折しないための最大の秘訣です。

「8割の完成度」を10曲作るほうが、上達は早い

1曲を完璧に仕上げようとして半年、一年と同じ曲を弾き続けると、多くの大人は燃え尽きてしまいます。それよりも、自分に合った曲を「短期間で8割くらいまで弾けるようにする」サイクルを繰り返すほうが、実はトータルの上達スピードは格段に上がります。

1曲完成させるたびに、あなたの脳には「私は弾ける!」という成功体験が刻まれます。この自信こそが、次の曲へ向かうエネルギーになるのです。最初は短めの曲や、シンプルな構成の曲でも構いません。まずは「一曲、弾ききった!」という旗を立てることを最優先にしましょう。

まとめ|自分の『得意』に寄り添う選曲が、ピアノを長く楽しむ秘訣

選曲は、いわば「自分へのプレゼント」です。
流行の波に無理に乗ろうとして、自分を苦しめる必要はありません。あなたの手の大きさ、あなたのリズム感、あなたの「好き」という感情。そのすべてが、あなただけの正解です。

「今の自分にぴったりな曲」を見つけられたとき、ピアノは努力する対象から、人生を彩る最高の遊び相手に変わります。まずは一度、楽譜を開く前に自分の胸に手を当てて、どんな音を奏でたいか問いかけてみてくださいね。


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