ピアノを練習しよう。作曲したいならね。
ピアノは最強の作曲ツール
「DTMなら楽器なんてできなくても曲が作れる」
……これは半分正解で、半分大間違いです。
パソコンとDAWさえあれば、たしかに音楽は作れます。コード進行もググれば出てくるし、AIがメロディだって生成してくれます。
でも、「作れる」と「良い曲を作れる」はまったくの別物です。
極論を言いましょう。
ピアノが弾けない作曲家は、音楽の地図を持たずに迷路を歩いているようなものです。
本記事では、DTM作曲初心者の方に向けて、ピアノが弾けるとなぜ圧倒的に有利なのか、そしてどうやって練習すれば「作曲に活かせるピアノ力」が身につくのかを、徹底的に解説します。
目次
- ピアノが弾けると「脳が並列処理」になる
- ピアノは作曲における「最速の仮説検証ツール」
- 「クラシック曲を弾ける必要はない」ただし…
- 作曲に活きる!ピアノ練習法3選(初心者向け)
- 実感として、作曲の“時短”効果は3倍以上
- まとめ:作曲者にとってピアノは“武器”ではなく“言語”
ピアノが弾けると「脳が並列処理」になる
DTMで作曲を始めたばかりの人がよく言う悩み。
- メロディとコードを同時に考えられない
- 曲の全体像が見えない
- ループの組み合わせから抜け出せない
その原因のひとつは、脳内の処理が「直列」だからです。
「メロディ→コード→ドラム→アレンジ」みたいに、1つずつ考えて積み重ねていく。
でもピアノに触れていると、
右手でメロディ、左手でコード、頭の中でリズムが鳴るようになります。
つまり“同時進行”ができる脳になる。
これは、楽器を触っていないと身につかない能力です。
ピアノは作曲における「最速の仮説検証ツール」
DAW上でマウスでMIDIを打ち込んで、コードを聴き比べて…
そんなことしてる間に、インスピレーションは逃げます。
ピアノなら、
「あ、このメロディにEm合うかな?→弾いてみる→違う→Amにしよう→あ、いいじゃん」
が5秒で完了。
マウスなら2分、ピアノなら5秒。
この差が1曲で20回あると、どっちが早く曲が完成するか、言うまでもないですね。
「クラシック曲を弾ける必要はない」ただし…
「ピアノが弾ける」と言うと、「楽譜読めません」「両手むずかしいです」みたいな声が返ってきます。
安心してください。クラシックは不要です。譜読みもいりません。
でも、ただひとつ条件があります。
自分の音楽を自分の手で再現できるだけのピアノスキルは、持つべきです。
それはコード進行の確認だったり、メロディラインの検証だったり、リズムのノリだったり。
要は“創作の土台を、耳と指で確認できる”ことが大切なんです。
作曲に活きる!ピアノ練習法3選(初心者向け)
【1】“コードだけ”をひたすら手癖にする
まずはC(ドミソ)、G(ソシレ)、Am(ラドミ)、F(ファラド)。
この4つだけを、目をつぶってでも押せるようにする。左手でも右手でも。
- 最初は一音ずつでOK
- 慣れたら両手で弾いてみる
- 最終的には目を閉じてでも
これだけで「とりあえずコードで曲を組み立てる」が可能になります。
【2】「弾き語りっぽく」メロディ+コードを合わせる
YouTubeで好きな曲を流して、
右手でメロディ、左手でコードをザックリ弾いてみる。
- リズムが合わなくてもOK
- 指がもつれてもOK
- 大事なのは「耳と手で曲を再構成する」こと
自分の音楽を身体で鳴らす経験は、打ち込みだけでは得られません。
【3】作ったフレーズを“弾いて確認”する習慣をつける
DAWで思いついたメロディやコード、
マウスで打ち込む前に、まずはピアノで弾いて確かめてください。
手元で試して違和感があるものは、DAWでもしっくり来ません。
「指で弾いて気持ちいい」=「聴いても気持ちいい」ことが多いんです。
実感として、作曲の“時短”効果は3倍以上
私自身、DTMを始めて3年はマウス打ち込み派でした。
でもピアノを取り入れてから、1曲仕上げるのにかかる時間が1/3以下になりました。
- コードの選択が早くなる
- ミスが減る
- アイデアの試行回数が増える
結果、曲のクオリティも、アウトプットの量も爆上がりです。
まとめ:作曲者にとってピアノは“武器”ではなく“言語”
作曲を「作業」ではなく、「表現」にしたいなら、ピアノは必須です。
それは楽譜が読めるとか、速く弾けるとか、そういうことではなくて、
音を自分で探し、自分の手で確かめるための道具として、
ピアノは最も合理的で、最も自由な楽器だからです。
ピアノの技術を更に磨きたい方、Hanaポップスピアノで一緒に学びませんか?
音楽の楽しさと深みを一緒に探求しましょう!


0件のコメント