2026.03.23
J-POPなどの楽譜を読んでいるとき、D.S.(ダル・セーニョ)やコーダといった記号が現れて、「次はどこに飛べばいいの?」とパニックになった経験はありませんか。
ポップスは同じメロディを繰り返す構造が多いため、楽譜をコンパクトにまとめるために多くの進行記号が使われます。しかし、初見でこれらを追いながら演奏するのは至難の業です。今回は、演奏中に迷子にならないための、楽譜の地図を整理するコツを紹介します。
目次
主要な繰り返し記号の意味を再確認する
まずは、よく出てくる3つの基本ルールを整理しましょう。
- D.C.(ダ・カーポ): 曲の最初に戻る。
- D.S.(ダル・セーニョ): セーニョ記号(Sに%が重なったようなマーク)まで戻る。
- Fine(フィーネ): 繰り返しを経て、ここで曲を終了する。
これらは単独で使われるだけでなく、複数が組み合わさることが多いため、それぞれの「ジャンプ先」を正確に把握しておくことが不可欠です。
同じ記号同士を色ペンで囲む視覚的な工夫

楽譜が白黒のままだと、演奏中に小さな記号を見落としがちです。そこでおすすめなのが、対応する記号同士を同じ色のペンで目立たせる方法です。
例えば、セーニョマークを青いペンで囲んだら、ジャンプ指示である「D.S.」も同じ青で囲みます。同様に、コーダマークを赤で囲むといったルールを決めると、視界の端に色が入るだけで、直感的に次の移動先が判断できるようになります。
「To Coda」と「Coda」の見落としを防ぐ
最も間違いやすいのが、コーダへのジャンプです。「To Coda」という指示が出てきたら、その瞬間に曲の終盤である「Coda」のマークへ飛びますが、これは一度繰り返した後(2回目など)に有効になるルールです。
楽譜にメモを書き込んだり、飛び先のCodaマークに目印の付箋を貼ったりすることで、ページをまたぐような大きな移動でも迷わず着地できるようになります。
弾き始める前に指でルートを辿るシミュレーション
指を動かす練習に入る前に、一度楽譜を眺めながら「指で物語をなぞる」時間を持ちましょう。
イントロから始まり、1番を弾いて、D.S.で戻り、コーダで結末に向かう。曲の流れが頭に入っていると、演奏中に意識が指先に集中していても、次にすべき行動が自然と予測できるようになります。
まとめ|楽譜の構造を把握すれば、心に余裕が生まれる
進行記号は、一見すると演奏を邪魔する障害物のように感じられますが、正しく理解すれば楽譜を読み解く大きな助けになります。
事前の少しの準備で、演奏中の不安は大幅に軽減されます。次に長い曲に挑戦するときは、ぜひ色ペンを片手に、自分だけの地図を作ってみてください。
「楽譜の読み方から、一歩先の演奏表現まで」
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