2026.1.28

桑田佳祐さんの冬の名曲「白い恋人達」が街に流れ始めると、なんだか心が温かくなるような、それでいて少し切ないような、独特の空気感に包まれますよね。この曲は、ピアノという楽器の音色がこれ以上ないほどマッチする、まさに「ピアノのための名曲」と言っても過言ではありません。

でも、「自分にはまだ早いかも…」「あの複雑そうな伴奏、弾ける気がしない」と諦めてしまうのは、あまりにももったいない!実は、少しの工夫と順番を意識するだけで、初心者の方でもあの感動を再現することができるんです。

1. まずは「ハ長調」のやさしい楽譜を選ぼう

ピアノを始めたばかりの方が最初にぶつかる壁は、楽譜に出てくる「♯(シャープ)」や「♭(フラット)」です。桑田佳祐さんの原曲は、実は黒鍵(ピアノの黒い鍵盤)を使うキー。これが初心者の方には少々厄介なんです。

そこでおすすめなのが、「ハ長調(ハチョウチョウ)」にアレンジされた楽譜を選ぶこと。ハ長調は、ドレミファソラシドが白鍵(白い鍵盤)だけで弾けるので、音を探すのが圧倒的に楽になります。

「原曲と響きが変わっちゃうんじゃない?」と心配されるかもしれませんが、最近の初級用アレンジはとても優れていて、ハ長調でもしっかりと「白い恋人達」の切ない雰囲気を守ってくれています。無理をせず、まずは指がスムーズに動くキーから始めましょう。

2. 曲の顔!あの「イントロ」だけは丁寧に

この曲を弾く上で、何よりも大事なのがイントロです。あの繊細なピアノの音色が聞こえてきた瞬間、聴き手は一気に曲の世界観に引き込まれます。

逆に言えば、イントロさえそれっぽく弾ければ、後の歌の部分は多少シンプルでも「白い恋人達」として成立してしまいます!

コツは、指の力を抜いて、優しく鍵盤をなでるように弾くこと。特に高音のキラキラした部分は、一音一音を丁寧に「置く」ようなイメージで練習してみてください。この数小節をマスターするだけで、あなたの演奏のクオリティは格段にアップしますよ。

3. 16分音符のリズムは「歌いながら」攻略

「白い恋人達」のメロディには、少し細かい「16分音符(じゅうろくぶおんぷ)」が含まれています。これが、初心者がリズムを崩しやすいポイントです。

ここで役立つのが、メトロノームよりも自分の「歌」です。桑田さんの歌い方はとても独特で情緒たっぷり。楽譜の棒を数えるよりも、まずは原曲を何度も聴いて、メロディを口ずさめるようにしましょう。

「夜に向かって雪が〜」と頭の中で(あるいは小声で)歌いながら弾くと、不思議と指が正しいリズムで動くようになります。譜面を「数学」として捉えるのではなく、言葉の「響き」として捉えるのが、ポップスピアノを攻略する最大の近道です。

4. 左手はシンプルに。コードの根っこを支えるだけでいい

バラード曲を弾くとき、左手でアルペジオ(分散和音)を流麗に弾こうとして挫折するケースが多く見られます。でも、思い出してください。この曲の主役はあくまで桑田さんの美しいメロディ(右手)です。

最初は、左手は「全音符(ぜんおんぷ)」といって、小節の頭でポンと一音鳴らすだけでも十分素敵に聞こえます。

コード(和音)の「根っこ」の音、例えばCというコードなら「ド」の音を低く響かせる。それだけで曲に深みが出ます。右手のメロディが安定してきたら、少しずつ左手の音を増やしていく。この「引き算の練習法」が、挫折を防ぐ秘訣です。

まとめ|冬の魔法を指先から

「白い恋人達」は、ピアノで弾くことでその情緒がより深まる、本当に素晴らしい楽曲です。

1. ハ長調の楽譜を選ぶ、2. イントロを丁寧に、3. 歌いながらリズムを刻む、4. 左手は欲張らない。

この4点を意識するだけで、憧れだったあの曲が、あなたの指先から流れ出します。冬の静かな夜、大切な人を思い浮かべながらピアノを奏でる時間は、何物にも代えがたい豊かなひとときになるはずです。

まずは勇気を出して、鍵盤の「ド」の音から始めてみませんか?


「白い恋人達」を、もっと楽しく。最短で。

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