2026.2.9

「ピアノって、木でできた大きな箱に鍵盤がついているだけでしょ?」
もしそう思っている方がいたら、中をのぞいた瞬間に腰を抜かしてしまうかもしれません。

実はピアノは、楽器というよりも「超精密機械」に近い存在。一台を完成させるために、気の遠くなるような数の部品が組み合わされているんです。今回は、ピアノを形作る部品の数とその正体について、楽しく紐解いていきましょう!

ピアノの部品数は「約8,000個〜1万個」

ピアノの内部

ピアノ一台に使われている部品の数は、一般的に約8,000個から1万個と言われています。

補足解説

この「1万個」という数字、ピンときますか?例えば、一般的な自動車に使われている部品が約3万個と言われていますから、あんなにコンパクトな(車に比べれば!)ピアノの中に、その3分の1ものパーツが詰まっていることになります。

使われている素材も多彩です。

  • 木材:スプルース、カエデ、ブナなど場所によって使い分けられます。
  • 金属:鋼鉄の弦、巨大な鉄製のフレーム。
  • 天然素材:羊毛(フェルト)、鹿革、そして鍵盤の象牙(現代ではアクリルなど)。

これらがパズルのように組み合わさって、あの豊かな音が生まれるんですね。

複雑な動きを支える「アクション」の精密さ

部品の大部分を占めているのは、鍵盤の動きをハンマーに伝える「アクション」と呼ばれる駆動部分です。

補足解説

ピアノの鍵盤は88鍵ありますが、その鍵盤ひとつひとつに対して、約60個〜70個もの小さな部品が連結しています。

指が鍵盤を押し下げると、テコの原理を利用した複雑な関節が動き、最終的にハンマーが弦を叩きます。この間、わずかコンマ数秒。速い連打にも耐えられるよう、木やフェルトの摩擦まで計算し尽くされた設計になっているんです。ピアノの中をのぞくと、まるでお行儀よく並んだ兵隊さんのようにこれらの部品が整列しているのが見えますよ。

200本以上の「弦」と巨大な「フレーム」

音の源である「弦」は、1つの鍵盤に対して1本ではなく、合計で約230本前後張られています。

補足解説

低い音は太い弦が1本ですが、高い音になると細い弦が3本1セットになっていて、より豊かな響きを作る工夫がされています。

そして驚くべきは、その「張力」です。230本の弦がピンと張られた時の力は、合計でなんと約20トン!大型トラック2台分くらいの重さが常にかかっています。この凄まじい力に耐えるために、ピアノの底には頑丈な「鋳物(鉄製)」のフレームが鎮座しています。ピアノが異様に重いのは、この鉄のフレームが頑張っているからなんです。

職人の技が詰まった組み立て工程

ファツィオリのピアノ組み立て職人

ファツィオリのピアノ組み立て職人

これほど膨大な部品を、ただ機械で組み立てればいいというわけではありません。

補足解説

木や羊毛といった天然素材は、気温や湿度によって微妙に形が変わります。そのため、最後は必ず職人さんの「手」による調整(整調・整音)が必要になります。

1万個の部品が1ミリの狂いもなく連動し、弾き手の心に寄り添う音を出す。この「アナログの極み」ともいえる調整作業があるからこそ、ピアノは100年以上も愛され続ける楽器でいられるのです。

まとめ|膨大な部品のハーモニーがピアノの魂

ピアノが約8,000〜1万個もの部品からできている理由。それは、人間にしか出せない繊細な感情を、音という物理的な現象に変換するためです。

次にピアノを弾くときは、鍵盤の下で1万個の部品たちが一斉にダンスをしている様子を想像してみてください。きっと、いつもの一音がもっと特別に感じられるはずです。


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