はじめに
音楽を聴いていて、なぜか胸がじんわり熱くなる瞬間ってありませんか?
歌詞が泣ける?ボーカルがエモい?もちろんそれもありますが、実はコード進行があなたの感情を見事に操っているかもしれません。
コード進行とは、曲の中で次々に変わる和音の流れのこと。ポップスでは、いくつかの「鉄板パターン」が存在し、聴く人を泣かせる魔法の進行もあるのです。今回はその代表格である王道進行と小室進行を紹介し、「なぜ泣けるのか」をやさしく解説します。
目次
- 泣けるコード進行とは?
- 王道進行(F→G→Em→Am)の魅力
- 小室進行(Am→F→G→C)の魅力
- なぜこのコード進行で泣けるのか?音楽理論で解説
- 有名曲に見る実例
- 自分で試せる!コード演奏のすすめ
- まとめ
1. 泣けるコード進行とは?
コード進行は、曲の雰囲気を決定づける“骨格”です。
メロディやリズムが違っても、同じ進行を使えば似た感情を引き起こすことができます。
逆に、同じメロディでも、コード進行が変われば雰囲気は大きく変わります。
泣ける進行は、明るさと切なさの行き来が絶妙で、聴く人の心を揺さぶるのです。
2. 王道進行(F→G→Em→Am)の魅力
一般的に「王道進行」と呼ばれるのは、F→G→Em→Am(IV→V→iii→vi)という流れ。
Fコードで始めることで、おしゃれな雰囲気を出すことができます。
この進行の魅力は「だんだん沈み込むような切なさ」。
メジャーコードで始まり、少しずつ影が差し、最後にマイナーコードへ落ち着くことで、感情がじわっと深まります。アニメ主題歌、ボカロ曲、AimerやYOASOBIの楽曲などでも頻出。聴くと自然に胸がきゅっとなるのは、進行そのものが持つドラマ性のおかげです。
3. 小室進行(Am→F→G→C)の魅力
一方で、Am→F→G→C(vi→IV→V→I)という流れは「小室進行」と呼ばれます。
90年代のJ-POPを支えた作曲家・小室哲哉の楽曲に多用されたことから名づけられました。
この進行のポイントは、マイナーコード(Am)から始まること。
最初から少し物悲しい空気を作り、F→Gで徐々に盛り上がり、Cで明るく解決。まるで「悲しみの中から希望を見出す」ような物語性を感じさせます。安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」やglobe「DEPARTURES」、最近ではYOASOBIや米津玄師の楽曲にもこの流れが顔を出します。
4. なぜこのコード進行で泣けるのか?音楽理論で解説
王道進行は、メジャーからマイナーに“落ちていく”感覚が切なさを演出します。
小室進行は、悲しいところから始まり、最後に明るく終わる“回復の物語”を描きます。
心理学的にも、音楽の「緊張と解放」は脳の報酬系を刺激し、ドーパミンの分泌を促すといわれています。つまり、泣ける進行は科学的にも“心地よい”と感じる仕組みがあるのです。
5. 有名曲に見る実例
米津玄師「灰色と青(+菅田将暉)」
小室進行的な流れがサビで登場。あわせてメロディの音域もぐっと広がり、涙腺を直撃します。
globe「DEPARTURES」
まさに小室進行の代表格。90年代の冬ソングといえばこれ。
YOASOBI「群青」
サビ前に王道進行的な流れ。切なさを最大化してからサビへ雪崩れ込む構成が秀逸。
あいみょん「君はロックを聴かない」
一曲を通して、随所で王道進行が登場します。温かさと、ほんの少しのマイナー感が混ざり合い、優しい涙を誘います。
6. 自分で試せる!コード演奏のすすめ
ピアノでコードを演奏するのは、意外と簡単。なんと王道進行や小室進行は、白鍵だけで演奏できます。
- 王道進行:F→G→Em→Am
- 小室進行:Am→F→G→C
ギターでも、基本コードを押さえればすぐ弾けます。たった4つの和音で、感情が揺さぶられる体験ができるはずです。
7. まとめ
王道進行と小室進行は、ポップスにおける“泣き”の双璧。
前者は切なく落ちていく進行、後者は悲しみから希望へ向かう進行と、キャラクターがはっきり異なります。
次に音楽を聴くときは、ぜひ「どっちの進行かな?」と耳を傾けてみてください。泣ける理由が分かると、音楽がもっと面白くなります。
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