こんな言葉、よく耳にしませんか?

「ピアノは楽器の王様です」

音楽教室のチラシや、クラシックコンサートの解説文。果ては学校の音楽の授業まで、どこを見てもそう書いてある。
なんなら、ピアノ弾きの友人まで、当然のようにそう言う。

でもちょっと待てと。
本当に王様?他の楽器を差し置いて?
なんかそれ、ピアノ弾けない側の人間からすると、モヤッとしませんか?

――と、いきなり失礼しました。
私は40代後半、子どもの頃から音楽が好きで、いまだにライブハウス通いもするような人間なんですが、実はピアノが弾けません。
もうね、黒鍵が並んでるの見るだけで頭が混乱する。
理論は分かる。でも手が動かない。…そんなタイプです。

なので、この「ピアノ=王様」論には昔からなんとも言えぬ引け目と、ちょっとした反骨精神を抱えてきたわけです。

今日は、そんな私が改めてこの“王様”伝説に向き合ってみようと思います。

「王様」と呼ばれる理由

そもそも、なぜピアノは「王様」と呼ばれるのか?
理由は諸説ありますが、ざっくりまとめると以下のような根拠があるようです。

■音域の広さが圧倒的!

ピアノの鍵盤は88鍵。
これは人間が聞き取れる可聴音域のほぼ全体をカバーしています。
つまり、ベースのような低音も、バイオリンのような高音も、一人で鳴らせちゃう。

…確かにこれはすごい。
1人でオーケストラの端から端までやっちゃうわけですから。

■和音が弾ける!

他の楽器、たとえばトランペットやフルートなんかは、一度に鳴らせるのは1音だけです。
ギターやハープも複数音出せますが、構造的な制限があります。

ピアノは両手を使えば10音同時に出せる。
2人で連弾すれば20音だってイケます。
うーん、まさに「和音界の皇帝」と言えなくもない。

■メロディも、伴奏も、リズムも一人で完結!

ソロでクラシックの大曲を弾くこともできれば、ジャズでは左手でウォーキングベース、右手でアドリブなんて芸当も可能。
ポップスでは弾き語りの相棒としても最強。


…いや、これは確かに万能すぎる。
これだけ聴くと、やっぱり王様っぽい。
いやでも、ちょっと待ってください。

本当に「王様」?

でも本当に「王様」なのか?
ここからはちょっと意地悪に、「ピアノ=王様」に異議あり!」という視点で見てみましょう。

【1】持ち運べないじゃん!!

最大の弱点。ピアノ、重すぎ問題。
グランドピアノなんて下手したら500kg近くある。

ギター?背中に背負える。
バイオリン?手に持てる。
ピアノ?…クレーンが要ります。

王様って……確かにずっとお城にいるイメージはあるけど、
それでも外交とかはしてほしいですよね。

【2】誰にでも扱える楽器ではない
ピアノって、習得コストが高い楽器でもあります。
指が10本あって、譜面は2段で、左右のリズムが別で、ペダルまで操作して……。

音を出すだけなら簡単ですが、「弾ける」と言えるまでには長い時間を費やすものです。

もうね、RPGで言うなら「上級ジョブ」。
初心者には荷が重いのも事実です。

誰でもすぐに歌えるボーカル、
すぐにコードが弾けるギター、
リズムに乗って叩けるカホン――

こういった“入り口の広さ”がある楽器と比べると、
ピアノってやっぱりちょっと“敷居高い系貴族”ですよね。

それでも、やっぱり王様である理由

ここまで反論ばかり書き連ねてきましたが、
実は心の中では、「ピアノは王様だ」と納得してもいるのです。

■どの楽器とも会話できる“通訳者”だから

ピアノって、あらゆるジャンル、あらゆる楽器と相性がいいんです。
クラシック、ジャズ、ポップス、ロック、演歌、アニソン、何でもこい。
ギターともバイオリンともホルンとも合う。

しかも、すべての音楽の土台になりうる。

スケールを教えるにも、コードを説明するにも、
ピアノほど便利で、説得力のある楽器はありません。
これはもう、「音楽界の共通言語」なんです。

■作曲家の多くが、ピアノで世界を描いた

ベートーヴェンもショパンも、バッハもラヴェルも。
ジョン・ケージも坂本龍一も久石譲も。

偉大な作曲家は、ほとんどがピアノを通じて音楽を形にしてきた。

メロディとハーモニーとリズムを同時に鳴らせるピアノだからこそ、
彼らは音楽の地図を描けた。

つまり、ピアノは王様というよりも、
すべての音楽が立ち上がる土台だったのです。

まとめ:王様とは「一番偉い」ではなく、「みんなの中心」

私が最近ようやく理解したのは、
王様”っていうのは「上に立つ存在」じゃなくて、「みんなの中心」ってことなんだろうな、ということです。

ピアノは、どの楽器にも敬意を払い、
どの音楽にも寄り添い、
ときに主役になり、ときに支え役になる。

そんなピアノが、なぜ“王様”と呼ばれるのか。
ピアノを弾けない私でも、いまならその理由が少しわかる気がします。

そして、いつかこの手で一音でも鳴らしてみたい。
そう思わせるだけの風格が、あの88鍵には、あるんです。

皆さんもピアノに挑戦しませんか?
Hanaポップスピアノでは、専門的な指導を通じて、あなたの演奏技術を磨くお手伝いをします。
あなたも一緒に美しい音楽の旅を始めましょう!

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