
「ピアノを弾ける」という言葉の意味は、人によって捉え方が異なります。ショパンやリストが弾けてもプロレベルでないので「弾けていない」と言う方もいれば、片手だけで優しい童謡が弾けることを「弾ける」と言う方もいます。
ピアノ演奏を上達したい、高みを目指したいと考えることは、大変良いことです。しかし、周りの人やプロと比較して完璧な演奏でないことから、「弾けていない」と感じ、自己の叱責、自己否定をしすぎる人が増えています。その理由の一つとして、近年のSNSや動画配信による情報の氾濫によって、図らずしも自分と他人を比べる機会が増えていることが挙げられます。
例えば、本来誰でも触ることのできるストリートピアノで、ピアノ上級者のYoutuberが長時間撮影のために占拠することがあります。そのような場に居合わせたピアノ初心者は、そろそろ自分も演奏したいので交代してほしいと声を上げることは難しいでしょう。
ストリートピアノの例は一例ですが、通常のピアノコミュニティにおいて、純粋な音楽の楽しさよりも演奏の完成度が重視され、それがステータスとして機能することが少なくありません。
本当にこれで良いのでしょうか。
過度の他者との演奏の比較はピアノ演奏人口を狭め、巡り巡ってプロの仕事の現象、ピアノ音楽文化の衰退につながりかねません。
ピアノを弾くという文化を発展させるためには、到達度に関わらずピアノそのものを楽しむ、ピアノを通して自己表現することで生活の豊かさに繋げることが重要かと思います。そのためには、社会全体が初歩のピアノ演奏、または易しい楽曲の演奏に対して肯定的な空気を育んでいくべきでしょう。
誰もがピアノを始められて、自分の好きな曲を弾く。 そして、ピアノを弾く人は皆等しく存在すること。 私たちは、これが当たり前と感じられる世界を創りたい。
そのために、私たち音楽教室ができることは何だろうか。 結論として、 大人から始めた初心者のハードルの低い、より敷居の低いピアノ教室が必要であると考えました。 特に、子供からピアノを始められなかった人がピアノを弾くようになることが重要であるといえます。
しかし、大人からピアノを始めることは一筋縄ではいきません。 大きな壁として、大人から始めた人で 左右の手が別々の動きをすることが難しいため両手で弾くことができない問題が多く見受けられます。幼少からピアノを弾いているピアノ講師からは想像がつきません。 これは、 大人のビギナーの壁として、確かに存在する問題です。
Hanaポップスピアノは、速習でジャンルを問わずピアノが弾けるようになる、挫折なしで両手演奏ができるようになるサービスです。 年齢問わず、センスいらずのカリキュラムでピアノのある人生を始める手助けができれば幸いです。 皆さまのお申込み、お待ちしております。