ポップスを弾いていると「このコード進行、どこかで聴いたことがある!」と感じたことはありませんか? 実は、ポップスにはよく使われる「循環コード」と呼ばれるコード進行があり、これを知っておくと簡単に曲が弾けるようになります。
今回は、ポップスピアノを趣味で楽しむ方に向けて、循環コードの基本をわかりやすく解説していきます。
1. 循環コードとは?
「循環コード」とは、一定のコード進行が繰り返されるパターンのことを指します。コードが循環することで、曲に安定感や親しみやすさが生まれ、シンプルな構成でも魅力的なメロディを支えることができます。
特にポップスでは、以下のような循環コードがよく使われます。
2. よく使われる循環コードパターン
(1) I–V–vi–IV(王道進行)
例:C – G – Am – F(キーCの場合)

この進行は、世界中のポップスで使われる定番のパターンです。
使用曲の例
- 「チェリー」(スピッツ)
- 「天体観測」(BUMP OF CHICKEN)
この進行を覚えるだけで、多くの曲が弾けるようになります。
(2) vi–IV–I–V(カノン進行)
例:Am – F – C – G(キーCの場合)

パッヘルベルの「カノン」に由来する進行で、優雅で心地よい響きが特徴です。
使用曲の例
- 「366日」(HY)
- 「Flavor Of Life」(宇多田ヒカル)
(3) IV–V–iii–vi(小室進行)
例:F – G – Em – Am(キーCの場合)

90年代J-POPに多く登場する進行で、切なさやドラマチックな雰囲気を演出します。
使用曲の例
- 「CAN YOU CELEBRATE?」(安室奈美恵)
- 「恋しさと せつなさと 心強さと」(篠原涼子)
(4) I–IV–V–I(カントリー進行)
例:C – F – G – C(キーCの場合)

シンプルで覚えやすい進行で、明るく元気な雰囲気の曲によく使われます。
使用曲の例
- 「夏色」(ゆず)
- 「リンダリンダ」(THE BLUE HEARTS)
3. 循環コードを活用するコツ
(1) まずは左手でコードを弾こう
循環コードの進行に慣れるために、左手だけでコードを弾いてみましょう。コードネームを意識しながらゆっくり進めるのがポイントです。
(2) 右手でシンプルなメロディを乗せる
左手のコードに慣れたら、右手で簡単なメロディを弾いてみましょう。最初は単音でも大丈夫です。
(3) リズムを工夫する
コード進行がわかったら、バラード風にゆったり弾いたり、ストライド奏法でノリを出したりと、リズムを変えてみるのも楽しいです。
4. まとめ
循環コードは、ポップスを弾く上でとても便利な知識です。定番のコード進行を覚えれば、好きな曲を耳コピしたり、自分でアレンジを加えたりできるようになります。
まずは簡単なコード進行からチャレンジして、ポップスピアノの楽しさを味わってみてください!