2026.1.4

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音楽の授業やテレビのクイズ番組で、よく耳にする「音楽の父、バッハ」というフレーズ。でも、ふと考えてみると不思議ですよね。「他にも有名な作曲家はたくさんいるのに、なぜバッハだけが父親なの?」と疑問に思う方も多いはずです。

実は、バッハがそう呼ばれるのは、彼が単に「古い時代のすごい作曲家」だからではありません。私たちが今、スマホで聴いているJ-POPも、映画の感動的なBGMも、実はバッハが整理した「音楽のルール」の上で成り立っているからなんです。

バッハが「音楽の父」と呼ばれるのはなぜ?
結論から言うと、バッハが「音楽の父」と呼ばれる最大の理由は、「現代の音楽に繋がるすべての基礎(文法)を作り上げたから」です。

💡 ここがポイント!ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)は、バロック時代を代表する作曲家です。彼は「平均律」による調律の普及や、対位法・和声法の完成など、音楽の理論的な基盤を確立しました。これらの功績が、後に続く古典派(モーツァルトやベートーヴェン)以降の音楽の道標となったため、尊敬を込めて「音楽の父」と称されています。

バッハが生きたのは、今から約300年前の「バロック時代」という時期です。当時はまだ、音楽のルールがバラバラで、楽器のチューニング方法さえ統一されていませんでした。バッハは、そんな混沌とした音楽の世界を、圧倒的な知識と情熱で整理整頓した「音楽界の偉大な整備士」でもあったのです。

理由①:現代の「音階」のルールを決定づけた
バッハの最も大きな功績の一つに、「平均律(へいきんりつ)」という考え方を世に広めたことがあります。ちょっと難しい言葉ですが、簡単に言うと「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」の間隔を均等にして、どの鍵盤から弾き始めても綺麗に聞こえるようにする仕組みのことです。

「そんなの当たり前じゃないの?」と思うかもしれませんが、バッハ以前は、特定のキーでは綺麗に聞こえるけれど、別のキーに変えると音痴に聞こえてしまう…なんてことがザラにありました。バッハは『平均律クラヴィーア曲集』という曲集を書き、「このルールを使えば、どんな調でも自由自在に書けるんだよ!」と証明してみせたのです。これがなければ、今の音楽の多様性は生まれていなかったかもしれません。

理由②:美しいメロディの「重ね方」を極めた
バッハの音楽を聴くと、複数のメロディが複雑に絡み合っているのに、不思議と調和して聞こえませんか? これは「対位法(たいいほう)」と呼ばれる高度なテクニックです。

例えるなら、一本の糸で絵を描くのではなく、何本もの異なる色の糸を完璧に織り合わせて、一枚の美しいタペストリーを作るような作業です。バッハはこの「メロディの重ね方」と、現代のコード進行の元になった「和音の響かせ方」の両方を完璧なレベルまで引き上げました。この「バッハ流のルール」は、その後の音楽の教科書そのものになりました。

理由③:後世の有名作曲家たちが全員「バッハ推し」だった
実は「音楽の父」という呼び名は、バッハ本人が名乗ったわけではありません。彼が亡くなった後、モーツァルトやベートーヴェンといった超有名人たちが、バッハの楽譜を見て腰を抜かしたことがきっかけです。

  • ベートーヴェン:「彼は小川(独語:バッハ)ではない。大海だ!」と絶賛。
  • モーツァルト:バッハの曲を研究して、自身のスタイルをさらに進化させた。
  • ショパン:練習の前には必ずバッハを弾いて精神統一をしていた。

このように、私たちがよく知る天才たちがこぞって「バッハ先生こそが私たちの原点だ」と認めたため、自然とこの称号が定着していったのです。

まとめ|バッハは音楽の「土台」を作った職人
バッハが「音楽の父」と呼ばれるのは、決して古臭いからではなく、彼が作ったルールが今も現役で使われ続けているからです。家を建てる時に一番大切なのは、しっかりとした「基礎(土台)」ですよね。バッハはその土台を一生かけて作り上げた職人。だからこそ、彼は「お父さん」のような存在なのです。

もし、あなたがピアノでバッハの曲を弾く機会があったら、「この一音一音が、現代の音楽に繋がっているんだな」と少しだけ思い出してみてください。きっと、いつもの練習が少しロマンチックに感じられるはずですよ。


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