2026.1.4
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実は、バッハがそう呼ばれるのは、彼が単に「古い時代のすごい作曲家」だからではありません。私たちが今、スマホで聴いているJ-POPも、映画の感動的なBGMも、実はバッハが整理した「音楽のルール」の上で成り立っているからなんです。

バッハが生きたのは、今から約300年前の「バロック時代」という時期です。当時はまだ、音楽のルールがバラバラで、楽器のチューニング方法さえ統一されていませんでした。バッハは、そんな混沌とした音楽の世界を、圧倒的な知識と情熱で整理整頓した「音楽界の偉大な整備士」でもあったのです。

「そんなの当たり前じゃないの?」と思うかもしれませんが、バッハ以前は、特定のキーでは綺麗に聞こえるけれど、別のキーに変えると音痴に聞こえてしまう…なんてことがザラにありました。バッハは『平均律クラヴィーア曲集』という曲集を書き、「このルールを使えば、どんな調でも自由自在に書けるんだよ!」と証明してみせたのです。これがなければ、今の音楽の多様性は生まれていなかったかもしれません。
例えるなら、一本の糸で絵を描くのではなく、何本もの異なる色の糸を完璧に織り合わせて、一枚の美しいタペストリーを作るような作業です。バッハはこの「メロディの重ね方」と、現代のコード進行の元になった「和音の響かせ方」の両方を完璧なレベルまで引き上げました。この「バッハ流のルール」は、その後の音楽の教科書そのものになりました。
- ベートーヴェン:「彼は小川(独語:バッハ)ではない。大海だ!」と絶賛。
- モーツァルト:バッハの曲を研究して、自身のスタイルをさらに進化させた。
- ショパン:練習の前には必ずバッハを弾いて精神統一をしていた。
このように、私たちがよく知る天才たちがこぞって「バッハ先生こそが私たちの原点だ」と認めたため、自然とこの称号が定着していったのです。
もし、あなたがピアノでバッハの曲を弾く機会があったら、「この一音一音が、現代の音楽に繋がっているんだな」と少しだけ思い出してみてください。きっと、いつもの練習が少しロマンチックに感じられるはずですよ。
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