独学でピアノがうまくなりたい!
目次
- 独学ピアノに飛び込んだある日の話
- 独学のメリット:自由こそ最大の武器
- 独学の壁:弾けない理由がわからない
- 限界を超えるために必要なこと
- 教室に通わず上達した人の共通点
- 独学でも「音楽」はできる
- 結論:独学は可能、ただし「〇〇」がいる
独学ピアノに飛び込んだある日の話
ピアノは、ずっと“特別な人がやるもの”だと思っていた。
幼少期にレッスンに通った記憶もなく、譜面も読めず、両手をバラバラに動かすこともできない。
それでもある日、YouTubeで誰かが奏でるピアノの音に心を奪われてしまった。
「やっぱり、やってみたい」
そんな衝動だけで始めたピアノ独学。買ったのは中古の電子ピアノ。
教材は動画とネットの無料譜面。先生はいない。教室にも通わない。
文字通り、“ゼロからの独学”が始まった。
独学のメリット:自由こそ最大の武器
ピアノを独学で始めてまず感じたのは、「自由」の心地よさだった。
- 練習時間もペースも全部自分次第
- 好きな曲から始められる
- お金がかからない
- 「やらされている感」がゼロ
これは、教室に通っていた友人たちが口にする「課題の多さ」「練習の窮屈さ」とは真逆だった。
特に大人になってから始めた人にとって、“自分で選べる”ことの価値は大きい。
独学は、自由。だけどその自由には、もうひとつの意味もある。
それは――何もかも、自己責任だということ。
独学の壁:弾けない理由がわからない
ある程度までは順調だった。
右手でメロディをなぞり、左手でコードを添える。ポップスの簡単な曲ならそれなりに形になる。
でも、ある日を境に、「できない」の理由がわからなくなってきた。
- 譜読みが遅すぎて練習が進まない
- 左手の伴奏が崩れる
- 曲が暗譜できない
- 指が思うように動かない
- 同じところで何度もつまる
問題が山積みなのに、どこを直せばいいのかが見えない。
「独学の限界って、こういうことか」と思い知らされる瞬間だった。
限界を超えるために必要なこと
そこで私がやったのは、「観察と記録」だった。
自分の演奏をスマホで録音して何度も聴き直す。
ミスを記録し、原因を考える。
YouTubeで似たような動きをする人の演奏を見て、動きを真似てみる。
これが地味に効いた。
つまり、「自分の先生は自分自身」という意識を持ち続けることが、独学では極めて重要なのだ。
先生がいない代わりに、「自分で疑い、修正する力」が問われる。
これは確かに大変だが、鍛えられると日常の問題解決能力まで上がる気さえしてくる。
教室に通わず上達した人の共通点
世の中には、ピアノを独学でかなりのレベルまで弾けるようになった人たちもいる。
彼らに共通する特徴を観察してみると、いくつかの傾向がある。
- 耳が良い(コピーや修正が速い)
- 分析が得意(フォーム、リズム、和音の構造を見抜く)
- 録音・録画で振り返る習慣がある
- 音楽が心底好き(長時間でも飽きない)
- 挫折しても戻ってくる粘り強さがある
つまり、「音楽センス」や「才能」だけでなく、自分を見つめて軌道修正できる能力が必要なのだ。
独学でも「音楽」はできる
テクニックや読譜力では、確かにレッスン経験者に敵わないかもしれない。
でも、音楽はそれだけではない。
- どんな音を出したいのか
- どんな気持ちを込めたいのか
- 誰のために弾くのか
こうした“音楽の核心”に迫る力は、独学者にもちゃんと育つ。
むしろ、「マニュアルがない」からこそ、ひとつひとつの表現を丁寧に考えるようになる。
私は独学でも、「音楽をやっている実感」がちゃんとあった。
それは、自分の中にしかない演奏を、生み出している感覚だった。
結論:独学は可能、ただし「問い続ける力」がいる
結論を言おう。ピアノの独学は可能だ。
ただし、思った以上に大変で、思った以上に楽しい。
上手になるには時間がかかるし、回り道も多い。
でも、自分のペースで、自分の音楽をつくっていけるという意味では、
独学には独学の強さがある。
ただし、それを支えるのは「問い続ける力」だ。
今の自分は何ができて、何ができていないのか。
何を変えれば次の一歩を踏み出せるのか。
それを考え続けるかぎり、独学の限界は、限界ではなくなる。
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