黒鍵だけでもピアノは楽しい

目次

  • ピアノとの出会い、それは黒鍵から始まった
  • 黒鍵しか使わないのに、なぜ音楽になるの?
  • (ほぼ)黒鍵だけで弾ける名曲
  • なぜ黒鍵はこんなに“やさしい”のか?
  • 子どもも大人も楽しめる「黒鍵だけピアノ」
  • おわりに:黒鍵から始める、あなたのピアノ物語

ピアノとの出会い、それは黒鍵から始まった

ある日、仕事帰りにふと立ち寄ったショッピングモール。
そこに置かれていたのは、誰でも自由に弾いていいというストリートピアノでした。
私は、ピアノなんて触ったこともない、完全な初心者。けれど、ちょっとだけ、弾いてみたくなったんです。

何の知識もなく、何の楽譜もなく、指を置いたのは――そう、黒鍵。
なぜか直感的に「白より黒のほうが簡単そう」と思ったのかもしれません。
そして、数本の黒鍵を適当に押してみたその瞬間、私の世界が変わりました。

あれ? 音が……気持ちいい。
ただ鳴らしているだけなのに、ちゃんと「音楽」になっている気がする。
何とも言えない、東洋っぽいというか、異国情緒というか、柔らかくて、懐かしくて、でもどこか切ない。
たったそれだけのことで、私はピアノに――黒鍵に、恋をしてしまったのです。

黒鍵しか使わないのに、なぜ音楽になるの?

ピアノには白い鍵盤と黒い鍵盤があります。
白鍵が基本で、黒鍵はその“すきま”のようなもの、なんて説明をよく聞きます。

でも、実は黒鍵だけでも「音階」になるんです。
黒鍵5つだけを並べると、「ドレミソラ」という音の並びになります。
これを、“ペンタトニックスケール”と呼びます。
この並び、世界中の民族音楽に登場する、とても自然で耳に心地よいスケールなんですね。

だから、黒鍵だけで遊んでも、あまり「変な音」にはなりません。
ドレミを知らなくても、楽譜が読めなくても、耳で楽しめる。
ピアノの不思議なところであり、優しさが詰まっている部分だと私は思っています。

(ほぼ)黒鍵だけで弾ける名曲

黒鍵だけでも、ただ適当に弾くだけで気持ちのいい音になる。
それだけでも驚きなのに、もっと驚いたのは、世界的に有名な作曲家が、黒鍵のために作った曲があるという事実でした。

その曲こそ、ショパン《エチュード 作品10-5》――通称《黒鍵のエチュード》です。

♪ ショパン《黒鍵のエチュード》(Etude Op.10-5)

「えっ、練習曲って、退屈なやつでしょ?」
そう思っていた自分が、心の底から恥ずかしくなりました。

《黒鍵のエチュード》は、ピアノの右手の旋律がほぼすべて黒鍵で演奏されているという、前代未聞の作品。
でも、聴いてすぐにそれと気づく人は少ないと思います。それくらい、自然で、なめらかで、美しい。

軽やかで風のようで、でも底に芯のある強さがあって。
まるで音符が鍵盤の上を跳ね回っているように、右手が黒鍵の上を滑っていきます。
演奏するとなると、とても難しい。でも、聴くだけでもうっとりするほど魅力的な作品なんです。

しかも驚くのは、それが黒鍵だけで成り立っているということ。
理論とか構成とかそういう話を飛び越えて、「ドレミソラの5音にこんな表現力があるのか」とただただ感動してしまいました。

「黒鍵だけでも、ここまで音楽になる」
それを世界に示したのが、ショパンだったんです。

この曲を聴いたことで、私は黒鍵への見方が完全に変わりました。
黒鍵は、主役にもなれる。
それを証明してくれた、まさに“黒鍵のための詩”のような作品だと思っています。

なぜ黒鍵はこんなに“やさしい”のか?

理由はシンプルです。
黒鍵だけを使うと、“はずれた音”が出にくいんです。

白鍵だけを適当に弾くと、どうしても不協和音になりやすい。
でも黒鍵は、そもそも「ドレミファソラシド」の一部を抜いてできた音階。
つまり、必要以上に“ぶつからない”ようにできている。

この優しさが、初心者にとっては本当にありがたい。
弾くだけで気持ちいい、という体験は、やっぱり音楽を続ける上で大きな意味を持っていると思います。

子どもも大人も楽しめる「黒鍵だけピアノ」

最近では、ピアノ教育でも「黒鍵だけで遊ばせてみる」というアプローチが注目されています。
特に、小さな子どもにとって、黒鍵だけで自由に音を出すのはとても楽しいようです。

もちろん大人だって同じです。
仕事に疲れて、何も考えずに指を滑らせてみる。
黒鍵だけを使って、気の向くままにメロディをなぞってみる。
それだけで心が少し軽くなる。音楽って、こんなに自由だったんだ、と気づかせてくれる時間です。

おわりに:黒鍵から始める、あなたのピアノ物語

ピアノって難しそう。音楽って理屈が多そう。
そう思っていた私が、黒鍵に出会って、ピアノに夢中になりました。

もし今、ピアノに興味があるけれど何から始めたらいいかわからないという方がいたら、
ぜひ、黒鍵だけを弾いてみてください。
自由に、好きなように、適当に弾いてみてください。
それだけで「音楽が始まる」感覚を、きっと体験できると思います。

Hanaポップスピアノでは、誰もが楽しめるピアノレッスンをご用意しています。
難しい理論は抜きにして、好きな曲を自由に弾く喜びを、ぜひ体験してみてください。

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