ポップスピアノは、クラシックピアノとは異なるスキルが求められます。リズムのノリや自由なアレンジ、ストリートピアノで見かけるような華やかな演奏など、幅広い表現力が必要です。しかし、こうした技術は一朝一夕で身につくものではなく、適切な教材を用いて効果的に鍛えることが重要です。

本記事では、ポップスピアノに必要な技術をクラシックやジャズ、ポップスのエッセンスを取り入れながら磨く方法について解説します。

1. オクターブの連打を安定させる

ポップスの伴奏やソロで多用されるオクターブの連打。スピーディーで正確なオクターブ奏法を習得するには、まず基本的な手首の動きを身につけることが大切です。

 おすすめ教材:

  • ツェルニー『40番練習曲』第29番(オクターブと跳躍の練習)
  • ハノン『60の練習曲』第50番(オクターブのセクション)
  • ビリー・ジョエル『Root Beer Rag』(ポップスに応用しやすいオクターブ連打)
  • エルトン・ジョン『I’m Still Standing』(ノリの良いオクターブバッキング)

2. かっこいいアルペジオを習得する

ポップスでは、アルペジオを活かした演奏が鍵になります。華やかさと滑らかさを両立させるために、効果的な練習をしましょう。

 おすすめ教材:

  • ツェルニー『30番練習曲』第20番(左手のアルペジオを鍛える)
  • ショパン『エチュード Op.25-12「大洋」』(右手の連続アルペジオ)
  • ショパン『エチュード Op.10-1』(指の独立とスケール型アルペジオ)

3. スピーディーで華やかなフレーズを取り入れる

ストリートピアノなどで観客を魅了するには、速いフレーズや派手なパッセージが効果的です。フィルインやリフを滑らかに弾くスキルを磨きましょう。

おすすめ教材:

  • モシュコフスキー『15の練習曲 Op.72』第6番(指の独立と速いパッセージ)
  • TOTO『Rosanna』(特徴的なシンコペーションとフィルイン)
  • スティービー・ワンダー『Sir Duke』(ジャズ的な速いフレーズの練習)

4. リズム感とグルーヴを鍛える

ポップスピアノでは、正確なリズムとノリの良さが不可欠です。シンコペーションや16ビートの練習を取り入れましょう。

おすすめ教材:

  • スティービー・ワンダー『Superstition』(16ビートのグルーヴ練習)
  • マイケル・ジャクソン『Billie Jean』(シンプルなコード進行とノリの良さ)
  • ブルース進行を使った即興演奏(基本的なバッキングとリズムの強化)

5. 実践的なアレンジ力を磨く

ポップスでは、楽譜通りに弾くだけでなく、自由なアレンジが求められます。コード進行の知識と即興演奏スキルを伸ばしましょう。

おすすめ教材:

  • 『リードシートからのアレンジ入門』(簡単なコードアレンジの基礎)
  • ゴスペルやブルースのシンプルなコード進行を使った練習
  • ビル・エヴァンスのバッキングスタイル分析(ジャズ的なアレンジ)
  • ノラ・ジョーンズ『Don’t Know Why』(ジャズ風のコードボイシングとメロディライン)

6. ジャズスタンダードを学ぶ

ポップスピアノを弾く上で、ジャズのスタンダードナンバーを知ることは、コード進行や即興の幅を広げるために欠かせません。リードシートを活用しながら、基本的なジャズスタンダードを学びましょう。

 おすすめ教材:

  • 『The Real Book』シリーズ(ジャズスタンダードのリードシート集)
  • 『Jazz Piano Book』(マーク・レヴィン著、ジャズピアノの基礎理論)
  • 『Play-A-Long』シリーズ(ジャズの即興練習に適した伴奏音源付き教材)
  • マイルス・デイヴィス『Autumn Leaves』(ジャズの基本コード進行を学べる曲)

まとめ

ポップスピアノを極めるには、クラシックだけでなくジャズやポップスの技術を取り入れながら、リズム感や即興演奏力を鍛えることが大切です。

 今日からできる練習法:

  1. 毎日ハノンやツェルニーで指の動きを安定させる
  2. 左手アルペジオを鍛えるためにショパンのエチュードを活用
  3. シンコペーションを意識してリズム練習を行う
  4. リードシートを使ってジャズスタンダードに挑戦する

補足

少しハードな内容になりましたが、安心してください。音楽教室でレッスンを習えば、初心者~上級までの全ての技術習得を無理なくサポートいたします。先生がわかりやすく教えてくれるので、独習のような挫折はありません。

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