ついに出会ってしまった、クラビネットという沼。
先日、とある大須の古着屋に入ったんです。
ヴィンテージのGジャンを物色してたら、店内BGMに突然流れたファンキーなリフ。
それがスティーヴィー・ワンダーの「Superstition」でした。
いや、正確には、スティーヴィーの声よりも、私の耳に直撃したのは、あの“カッコよすぎるキレッキレの音”。
ピアノともオルガンとも違う、まるで電気仕掛けのギターみたいな鍵盤サウンド!
「な、なにこの音は……」
その場で音声検索して、帰宅後にはYouTubeで“Superstition キーボード”と検索。
出てきたのが、伝説の鍵盤楽器「クラビネット(Clavinet)」だったのです。
そこからはもう、沼でした。ええ、沼です。
クラビネットの音を聴いては夜中に目を輝かせ、クラビネット奏者の指さばきを見てはため息をつき、
ついには中古市場のクラビネット価格を調べ始める始末。
本日は、そんなクラビネットという魔性の楽器に魂を奪われた私が、全力の熱量でその魅力を語らせていただきます!
■クラビネットってなに?クラリネットじゃなくて?
クラビネットって、聞き慣れない名前ですよね。
管楽器のクラリネットなら知っているのだけれども。
調べたところ、クラビネットのもとになった鍵盤楽器、“クラヴィコード(Clavichord)から名付けられているのだそうです。
なんとなくクラシックっぽい名前なのに、出てくる音はゴリッゴリにファンキー。
このギャップ、たまりません。
■どんな楽器なの?ざっくり言うと“エレキギターみたいなピアノ”
クラビネットは、鍵盤を押すと内部の弦が叩かれて音が鳴り、それを電気で増幅する構造。
仕組みとしてはピアノとエレキギターのハイブリッドみたいなもの。
最大の特徴は、超アタッキーで歯切れのよいサウンド!
ギターのカッティングみたいな演奏ができる鍵盤楽器って、他にあります?
ないよね?(ドヤ)
■クラビネット=スティーヴィー・ワンダー……だけじゃない
クラビネットといえば、「Superstition」。
もちろん外せない。あの曲はクラビネットの教科書です。
ただし、名演はそれだけじゃない!
たとえば…
- Billy Preston – “Outa-Space”(1971)
→ まさにクラビネットが主役のファンキーサウンド!
- Led Zeppelin – “Trampled Under Foot”(1975)
→ クラビネットのみで魅せるイントロは、抜群のセンス。
……とにかく、クラビネットはファンク、ソウル、R&B、ジャズ、ロックにまで、幅広く出没するカメレオン楽器。
演奏動画を探せば、バケモノ級のファンク奏者がゴロゴロ出てきます。
■“打鍵の気持ちよさ”が異常
これは弾いてみないとわからないかもしれませんが、
クラビネットの打鍵感は、他の鍵盤楽器、それこそピアノなどとはまったくの別物です。
押した瞬間に「パン!」と発音して、指が弾かれるように戻ってくる。
タイピングより早い。電卓よりハイレスポンス。
弾いてるとテンションが上がって、気づいたらグルーヴしながら体全体が揺れてる。
要するに、弾いてて気持ちいい。これ、大事。すごく大事。
■クラビネットの宿命:重い・でかい・高い・壊れる
ここまでクラビネット愛を語ってきましたが、もちろん弱点もあります。
- 重い!(本体だけで20kg超え)
- でかい!(持ち運びつらい)
- 高い!(中古市場で50万超えもざら)
- 壊れる!(メンテ部品が激レア)
でもですね。
最近はクラビネットの音を再現した電子鍵盤(NordとかYamaha Refaceとか)もあるし、
パソコンの中で使えるソフト音源も優秀です。
本物のクラビネットを無理して買わなくても、“あの音”は、今やいくらでも再現可能!
まとめ:クラビネットは“リズム楽器”だ
クラビネットは、メロディを弾く鍵盤じゃない。
リズムで刻むための鍵盤。つまり、鍵盤でファンクをやるための武器。
ピアノともオルガンとも違う。だけど、バンドの中で異常に映える。
そんな不思議な鍵盤楽器に、私は心を奪われたのです。
皆さまも、次に「Superstition」が流れたら、ぜひあの音に耳を澄ましてみてください。
…きっと、何かが始まります。
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