2025.11.28

  1. “抜ける音”と“埋もれる音”とは?
  2. タッチの違いが音を変える
  3. 音域による抜け方の違い
  4. ペダルの使い方で埋もれる音を防ぐ
  5. 強弱のつけ方でメリハリを作る
  6. “抜ける音”を作る練習法
  7. 響きを変えたい方へ

“抜ける音”と“埋もれる音”とは?

ピアノを弾いていて、はっきりと前に出る“抜ける音”と、 もごもごして存在感の薄い“埋もれる音”に分かれることがあります。

この違いは決して曖昧ではなく、 タッチ・音域・ペダル・強弱・音の長さといった明確な要素の差によって生まれます。

つまり、意識して弾けば誰でも「抜ける音」を作れるということです。

タッチの違いが音を変える

“抜ける音”を出せるかどうかは、まずタッチで決まります。

  • 抜ける音:指先のスピードが速い / 背筋から力が伝わる / 一点に集中したタッチ
  • 埋もれる音:押しつぶすようなタッチ / 手の力が分散 / 鍵盤をなでるようなタッチ

ポイントは、“強く押す”のではなく“速く落とす”こと。 音の芯が立ち、前に飛ぶようになります。

音域による抜け方の違い

同じタッチでも、音域によって“抜ける音”と“埋もれる音”は変わります。

  • 高音域:抜けやすい(明るく響く)
  • 中音域:声の帯域と重なり埋もれやすい
  • 低音域:音が重く、処理を誤ると濁りやすい

メロディはやや高めの音域に置くと、自然と“抜ける音”になります。 伴奏は低音を控えめにするだけで、音のバランスが整います。

ペダルの使い方で埋もれる音を防ぐ

ペダルは便利ですが、使いすぎるとすぐに“埋もれる音”になります。

  • 濁りやすい箇所ではペダルを短く
  • フレーズごとに踏み替える
  • 低音は特にペダルを薄く

抜ける音を増やすためには、ペダルを「かける」ではなく「クリアにするために切る」という発想を持つことが大切です。

強弱のつけ方でメリハリを作る

強弱(ダイナミクス)は、“抜ける音”を作るうえで欠かせません。

  • 抜ける音:アクセントを少し前に置く / 音の立ち上がりが速い
  • 埋もれる音:常に同じ強さ / メロディと伴奏が同レベル

メロディと伴奏の明確な役割分担を意識するだけで、音が自然と前に出てきます。

“抜ける音”を作る練習法

今日からできる、効果の高い練習法を紹介します。

  1. メロディだけ強調して片手練習
    右手だけで“歌うように”弾くことで抜ける音が身につきます。
  2. 伴奏の音量を半分にする練習
    左手を弱くして主役を際立たせる感覚を掴みましょう。
  3. ペダルなしで1曲弾いてみる
    どこが埋もれやすいかがよく分かります。
  4. 録音して「抜ける部分/埋もれる部分」をチェック
    客観視は最速の改善方法です。

“抜ける音”は、意識すれば確実に身につくスキルです。 小さな工夫から始めましょう。

響きを変えたい方へ

ピアノで“抜ける音”と“埋もれる音”の違いが分かると、 あなたの演奏は一気にプロっぽい響きに近づきます。

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